原付にもうまく乗れない

エンタメと酒で生きる会社員

ヅカオタがワインエキスパートに合格した話〜独学での勉強方法~

 

このエントリについて

このエントリでは、ワインエキスパート受験を考えている方に向けて、参考になればと思い、自分がどういった方法で、またどういったスケジュールで勉強を進め、仕上げていったかを記載する。

タイトルに掲げているくせに恐縮だが、今回のエントリは、ヅカ要素がすこししかない、ガチ要素が多いエントリである点、ご留意いただきたい。また、ご興味があれば私の最初のエントリも覗いてもらえると幸いである。

 

ttt-ttt.hatenablog.com

 

 

もし万が一、読んでくださる奇特な方がいれば、最後まで読んでもらえたら嬉しいなと思う。

私は2022年のワインエキスパート試験に、1次試験は完全に独学で、2次試験はワインスクールを併用し、ストレートで合格した。

元々、全て独学で突破したいと思っていたが、1次試験後に、「2次試験は誰かに教えを請いたい」と思い、スクールも活用した。
その経緯なども含めて、振り返りたいと思う。

勉強するにあたって~勉強のポイントと最初にやったこと~

私が勉強を開始したのは試験前年(2021年)の10月頃である。

ちなみに私はフルタイムで、ワインとは全く関係のない仕事に従事しているため、平日は夜間(残業が遅くなるときは無理)及び土日のみが勉強に充てられる時間である。

また、前回のエントリで記載の通り、推しや贔屓を追う活動に支障が出てはいけないので、毎週同じ時間に通わなくてはならないワインスクールに通うという選択肢は除外することにした。

独学で勉強すると決めたが、何から、どういう仕上げ方をして行けばいいのか全くわからなかったので、ひたすら、ネットの海を検索しながら、独学で勉強した方のブログエントリを読みあさった。

その中で、特に1次試験は、膨大な知識を詰め込む必要があるため、以下のことが重要そうだと分かった。

  • 自分に合う勉強方法を見つけ、ルーティンを確立する
    例えば、
     ・文字面をそのまま目で見て覚えるのが得意なのか?
     ・語呂合わせや文字から連想するイメージで覚えるのが得意なのか?
     ・ひたすら問題を解いて記憶に染み込ませるのがいいのか?
     ・動画などで人が話していたのを、聴覚的に覚えるのがいいのか?
    みたいなことである。
    いわゆる認知特性というものだそうだが、こういった診断もあるようなので、参考にしてみてもいいかなと思う。

    www.cogtem.com

 

ただ、後から思うのは、
「暗記や勉強方法を、どれか1つに絞らなくてもいい」
ということと、
「結局どの方法でも、自分の頭のキャパを余裕で突破してくる量の情報を覚えなければならないので、力技的にならざるをえない!」
ということである。ただ、自分はどれが得意そうか?、あるいは、自分にとってはどれが非効率か?を知っておくことは、勉強する上で、有意義かなと思う。

ちなみに私は、替え歌的なものは自分には合わなかったので(結局暗記すべき呪文のような文字列を、よく知られた曲に乗せて歌っているだけというものが多く「いや、それ(歌詞)が覚えられへんねん!」となってしまった。ディスってはいない、私に合わなかっただけ。)、
ほぼ力技か、宝塚歌劇との関連性や勝手なイメージを編み出し結びつけるような作戦(※)でほぼ乗りきった。

(※)例えば、
「フランスのジュラ地方にある、"シャトーシャロン"というAOC(原産地統制呼称)では、"ヴァン・ジョーヌ"という黄色(仏語でジョーヌは黄色の意)のワインのみの生産が認められている」
という情報を覚える際には、
琥珀色の雨にぬれて」(ヒロインの名前が"シャロン")という宝塚歌劇の作品を思い浮かべ、
「"シャロン"は琥珀色(≒黄色)の雨が見たかったんだよねぇ~」というイメージで覚えていた。

あるいは、
「イタリアのシチリア州には”チェラスオーロ ・ディ・ヴィットリア”というDOCG(イタリアワインの格付け等級で最上位のカテゴリ)がある」
という情報を覚える際には、
「落葉のパレルモ」(シチリアが舞台で、主人公の名前が”ヴィットリオ”)という作品を思い浮かべ、
ヒロインよろしく「ヴィットリオ〜!」と心の声で叫びながら、いきなりヒロイン宅の窓から、風に吹かれて登場するヴィットリオを思い浮かべて、覚えていた。

こんなふうに、宝塚歌劇とのむりくりなこじつけを無尽蔵に生産し、暗記していった。

 

 

琥珀色の雨にぬれて:
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2017/kohakuironoameninurete/info.html

落葉のパレルモ
https://archive.kageki.hankyu.co.jp/revue/05/06flower/index.html

 

 
  • 自分にとって使いやすい教材を使い、教材をむやみに買いすぎない(1−2こに絞る)
    そもそも1次試験で暗記しなければならない量が絶対的に多いので、手を広げても全く知識が定着しないと思う。
    後述の通り、実際に自分は、教本+1次試験用参考書1冊+自分でまとめたノート、だけで勉強を進めたが、実際にこれ以上本があっても読みこなせなかったなと思う。

  • 一度に全てを暗記することは無理なため、何巡も復習することを優先する
    1つの単元にこだわりすぎず、忘れても気にしないこと、また覚えればいい、と気持ちを切り替えることが大事である。

    これは本当にそうで、何度忘れても、何度でも覚えればいいという言葉に、勉強中はとても救われた記憶がある。

    私の場合は、フランスのボルドーメドックのところで、「格付け1~5級まで、61個全暗記?しないといけないの・・?」と、早速心が折れ、
    「いやいや、まさか。世の中のソムリエ、これ全部覚えてんの?いやいや、さすがになんか素敵なゴロ、どっかにあるやろ?」
    Googleさんに、問いかけど、問いかけど、その検索も虚しく、
    「コモピピデュグレレレデュラロロブ・・・」(メドック2級の頭文字の羅列)と、芸もなく暗記するしかない事実に、絶望した。これをあと、他にも3級、4級…。

    しかし、ドリカムよろしく、何度でも何度でも、立ち上がり呼ぶしか無いのである、そう、「コモピピデュグレレレデュラロロブ・・・」、君の声が枯れるまで・・・。
    だから、何度だって忘れていい、何度でも何度でも、覚えるのである。
    (ゴロ合わせ本というのも売っているそうだが、ゴロは自分で作ったほうが、その過程も込みで覚えられるな、と私は思ったので、私は買わなかった。)

www.takamocori.info

  • 試験日から逆算しスケジュールを定める
    これも当たり前のことだが、どの時期にどこまで進んでいるべきか、またあと何巡、何を学習するか、をあらかじめ大まかに決めることで、なんとなくだらだらと日を過ごしてしまうことを防げる。

  • 立てたスケジュールを都度見直し、「ちょい無理め」な目標を常に持つ
    予定は必ず崩れる。予定通りにいかないことの方が多い。だから、スケジュールが遅延したり思い通りに進まない時には都度スケジュールを見直す。けど、それではなし崩しになってしまうから、常に現実的+ちょっと無理するくらいの想定で計画を立てる。

これらのポイントは、試験に合格した今振り返っても、とても大事だったと思う。

勉強方法と勉強のタイムライン(1次試験編)

ここからは時系列的に、勉強の進め方やどういうことをやったかを振り返りたいと思う。

2021年(受験前年)10-11月頃

試験の範囲となるソムリエ教本の最新版は、受験年(2022年)の3月にならないと発売されない。
しかし1次試験は(2022年)7月〜8月である。(1次試験はCBT方式なので、試験日は自分で設定可能である)
3月からの残り4ヶ月で、いきなり800頁の教本を詰め込める気が全くしないこと、また大半は前年までと同様であると想定して、前年の内容をもとに3月までは勉強を進めることとした。

ただ、この頃は、どうせ来年(受験年)版も買わなければならないのに、前年版の教本を買うことに若干躊躇しており、
ひとまず10月頃にこれら2冊を購入した。

  • 受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座ワイン地図帳付き2021年度版(1次試験対策として。以下、「参考書」と記載)

  • ワインテイスティングバイブル(2次試験対策として)

そして、ほぼ同時期に、以下のサイトも活用しはじめた。

  • ワイン受験.com

    このサイトは、動画コンテンツ、問題集等が年間5000円で使い放題という、独学者にはありがたいサービスを提供してくれており、私は、問題集としては基本これだけを使用していた。

  • Sommelier For Free - YouTube

    こちらは無料で講義動画を閲覧できるYouTubeチャンネルで、ワイン受験.comの動画で要点を整理してから、移動中や就寝前などに復習がてら見るようにしていた。

この時点(10-11月)で私は教本を入手せずに、
ワイン受験.comの動画コンテンツ閲覧

参考書

ワイン受験.comの問題集を解く
のルーティンを、単元毎に繰り返そうとしていた(が、この後早々に教本の必要性に気づくので、早めに教本は入手されることをおすすめする)

<余談:ワイン(合法)をつくってみた>

余談だが、ワイン概論という章の中には、ワインの作り方、というような内容もある。

しかし書いてあるのは、

「除梗(ぶどうの房から粒だけ取ること)」
「破砕(ぶどうを潰すこと)」
「圧搾(イメージ的にはざるのようなものでぶどう果汁とつぶされたぶどうを分離し(汁だけ漉す)、ぶどうを絞って果汁をこそげとること)」

といった、パッとイメージしづらい単語の羅列ばかり。

イラストはあるものの、この熟語の羅列の正確な順番を、白ワイン、赤ワイン、と覚えなくてはならない…

この頃はまだ試験までに時間にゆとりがあったので、「覚えるよりやってみた方が早いやんけ!」と思って、実際にワイン醸造工程にチャレンジした。

要は、ワイン(合法)を密造したのである。

なんとワインは、ぶどうをつぶし、放置するだけでできるのである。
(今回はうっすら補糖したが、しなくてもできる)

とりあえず、スーパーで買ってきたてきとうなぶどうを、ぐしゃぐしゃつぶし、消毒済みの容器に入れて、適宜かき混ぜ、発酵させた後、濾すだけ。
ざっくり、こんな感じである。

 

<除梗した(房から外した)ぶどう>


<破砕した(ぐっちゃぐちゃにした)ぶどう>

<うっすら補糖(シャプタリザシオンや〜!)>

<日々育つワイン(合法):
徐々に発酵であわあわが発生し、ぶどうの皮とか種とか果肉とか(果帽)が浮いてくるので、適宜これを混ぜる、これがピジャージュや〜!>

<育ったワインを濾して濾して濾しまくる! こ、これが、圧搾…!>

なお、1%を超えるアルコールの醸造酒税法で禁止されているので、私は密造したのはあくまで合法のワインである。チャレンジされる方は非合法にならぬよう注意されたい。

その後、わたしはたまたま、このエントリを目にしたのだが、この方はワイン(合法)の密造のみならず、ジョージアさながらの土器まで手製なのである。これ、クヴェヴリぢゃん・・・!(試験に出るやつ)

note.com

2021年12月-2022年(受験年)2月

ワイン概論〜フランスのボルドーブルゴーニュ、を学んだあたり(だいぶ序盤)で、絶対に教本がないと、知識をインプットしていく作業は結構厳しいことに気づいた。

というのも、参考書には載っていない、教本にある細かい情報が結構大事であると気づいたのと、時間があるこの時期に正確にインプットしたほうがいいと思い、年末に2021年度ソムリエ教本を発注、到着するなりキンコーズでズタズタに裁断してもらった。

 

<これは2022年版だが、キンコーズで、こんな感じに数章ごとに分冊にしてもらった>

ソムリエ教本は重すぎるので、章ごとなどでキンコーズで裁断してもらうと、単元ごとに持ち運びしやすい。
あとそもそも800頁の本は、真ん中へんのページとかあんまりちゃんと開ききらないし、ページを繰るたびにバッサバッサとなり大変ストレスである。

ソムリエ教本が届いてからは、1巡目のインプット学習として、
ワイン受験.comの動画コンテンツ閲覧

ソムリエ教本を読む

参考書で要点をさらう

要点ノート(※)を作成

ワイン受験.comの問題集を解く


というルーティンを、単元ごとに行った。
本当は年末年始休暇までで1巡目を全てやり切りたかったが、到底時間がたりず、2月末までかかった。
(ちなみに1月前半は平日もとりかかっていたが、1月後半〜2月末はほぼ土日しか勉強できていない)

<参考:(※)「要点ノート」について>

要点ノートは、大きく以下の3つのパターンのものを作成した。
自分が使っていた参考書は地図が別冊になっていて、いちいち別冊を開くのが面倒だったこと、また、暗記すべき箇所をよりコンパクトに、インプットしたかったことがあり、下記のようなノートを作成した。我ながら、このようにまとめることで、頭がかなり整理され、勉強にとても役立った。

  1. 詳細編 - 各国毎に作成
    各国・地域ごとに、以下を整理した。

    • 地図(教本の地図のページをコピーして貼ったもの)
      *途中までは、地図も全部手書きで作っていたが、到底無理!勉強の前に、地図書いてるだけで日暮れてまうわ!と思い文明の力(コピー)に頼った

    • 重要な暗記ポイント(ワイン法、特徴的なワインの生産方法/醸造規程等)

      基本的にこのノート上に意味のわからない語呂合わせなども記載しながら、ゴリゴリと記憶していった。

  2. 俯瞰編 - 一覧で各国・地域の情報がわかるように作成
    それぞれの国・地域の情報(特に数字や、英語略称)を横並び比較しながら、俯瞰的に覚えたいポイントを一目で抑えられるよう、以下を整理した。

    • 国・地域ごとの「ぶどう栽培面積」、「ワイン収穫量」、「栽培ぶどう品種の上から5種(白ぶどう・黒ぶどうそれぞれ)」、「歴史や地区の気候、特性」など

    • 国ごとの「ワイン法、原産地呼称保護等の仕組み」や、「原産地呼称保護、地理的表示保護等の名称」

      参考書や教本だと、いちいちその国・地域のページに移動しなければならないところを一目で抑えられるので、これもかなり役にたった。

  3. 料理/チーズ編 - 地図上にその地域の料理・チーズの写真をマッピング
    ソムリエ教本には、料理やチーズの写真が一切載っておらず、訪問したことのある国の料理なら分かるものも一部あるが、そんなのはほんの一握り。
    これもかなり膨大な単語の羅列だけを記憶することに限界を感じ、視覚的に覚えたいと思った。そのため以下のようにまとめた。

    • 地図上に、国・地域ごとの料理、チーズ(主要な国のみ)の名称と写真をマッピング

      これを作成するのには地味に時間がかかったので、主にフランス、イタリアあたりしか作成できなかったが、それでも、1つずつ料理や写真の画像をググってペタペタはりつけるだけでも、かなり記憶に残る。

<詳細編:地図は教本からコピーしてぺたぺた>

<詳細編:最初は地図を手書きしていた…なんて健気だったんだこの頃の私は…>


<詳細編:覚えなくてはいけない醸造規定などの要点をシンプルに記載>

<俯瞰編:
国・地域名、生産量、栽培面積、主要品種、ワインの生産割合、特徴など、記載する枠だけつくっておいて、コピーで量産し、ソムリエ教本に出てくる全ての国・地域分について記載して、一覧で見られるようにした>


<俯瞰編:
原産地呼称保護、地理的表示保護などのワイン法や、その名称自体なども国により異なるが、似た略称ばかりなので、これも一覧で見られるようにした>

<料理/チーズ編:
各地域で生産されるチーズを、写真付きでマッピングしたもの(パワポでちまちま作成した)。使用する乳の種類、製造方法等も一緒に記載。>

<料理/チーズ編:各地域の郷土料理を、写真付きでマップしたもの。>

2022年3月-5月

3月1日に試験申込が開始するので忘れず申込みし、その数日後に2022年の教本が届くので、2021年版と2022年版の差分を800頁分全て洗い出し、去年からの追加的に覚えなければならないことを整理した。

想像してもらったらわかると思うが、800頁×2冊分を左右で開きながら、顔は右左行ったり来たり…である。地味にめちゃくちゃ骨が折れる作業だった。お役所でもガイドラインの改訂のたびに新旧対照表を出してくれるんだから、せめて何かほしい…思った…。ディスってはいない、個人の感想である。

そうこうしているとワイン受験.com上でも、簡単に今年の教本の更新点が掲載されていたので、照らし合わせて大きな見落としがないことを確認した。(実際にはあって、直前に焦った。)

その後、2巡目の勉強として、単元ごとに、ワイン受験.com上の問題集をひたすら解いていくことをやっていった。各単元で正答率100%をとれるようになったら次の単元に進む、というやり方でひたすら問題を解いた。(それでもすぐ忘れるのだが・・・)

が、仕事の繁忙期と重なり、4-5月もほぼ土日のみ(どちらかしか勉強できてない日もある)で、ゴールデンウィークになんとか帳尻を合わせて2巡目の学習を完了した。

2022年5月-7月

5月上旬に、そろそろ・・・と思い、ワイン受験.comの模擬試験を何度か受けるもこの時点では正答率60%台前半。(70%前後が合格ラインと言われているよう)

このあたりからは、ワイン受験.comの模擬試験をメインで解き、苦手だなと思う単元のみを、同じくワイン受験.com上で、単元別の問題集で繰り返し解くようにして知識の定着を図った。

試験日までに累計で最低1万問は解くということを目標に、(それまで解いていた問題数から逆算して)6月からはどんなに仕事が遅く終わっても、1日1回は模擬試験(1回100問)解くように努めた。(もちろんできない日もあったが、あまり落ち込まないようにした)

7月頃には模擬試験でもコンスタントに7割は取れるようになってきた。
また、1回目の受験日(1次試験は2回まで受験することが可能)の7月末に照準をわせ、直前1週間は有給を取って試験勉強に充てるという、会社員としての特権をフル行使したため、この1週間でまた最初の章からの全復習(ワイン受験.comの動画の全見直し、単元別の問題集の解き直し)と、模擬試験をひたすらこなすことにあてられた。
結果、直前には80%台後半〜9割を出せるようになった。

(ちなみにこの直前のタイミングで、自分の理解の中で2021→2022の反映が漏れていた箇所を何個か見つけられたので、前年度版をベースに勉強を進める際にはかなり注意されたい…)

<参考:時期を問わずやっていたこと>

並行して、なかなか覚えられなかったチーズや料理は、自分で実際に食べて覚えるようにした。

チーズや料理はもう暗記することを諦めるという方もいるみたいだが、ワインの勉強をする最終的な目的の一つには、どう食べ物と合わせるか、ということもあるはずだ、というもっともらしい言い訳を自分に作って、自分の食い気をここにぶつけていた。

試験合格という意味のみでは食べることまでは必須ではないと思う。ただ、チーズや料理は難しい問題は出ないので、覚えてしまえば楽に解けるし、実際食べれば覚えるまでもなくわかる問題ばかりになると思うので、時間に余裕がある方はこういったこともやってもいいかもしれない。

  • チーズ
    こちらの店は特に都内では百貨店などに入っていることが多く、品揃えも多いので、チーズを買うのに重宝した。

 

www.cheese-oukoku.co.jp

あとはこの店に限らず、見たことも聞いたこともない!というものはとりあえず、チーズがあるお店のショーケースを眺めるだけでもとても勉強になった。(もちろん、お店の方の迷惑にならない程度に。。。)

  • 料理
    こちらのスクールで、食べて覚える郷土料理の会という単発で受講できる講座があり、ちょっと気分転換がてら、直前期に受講したが、各地の郷土料理が実際に振る舞われるだけではなく、実際にワインとのペアリングも味わえて楽しく勉強ができた。

    WINE plus COLLEGE


    また、飲食に関する制限は比較的緩和されてきたものの、まだまだ旅行に行きづらいご時世もあり、「海外旅行している気分になりたいね」という気持ちで、友人たち(特にワイン好きではない)と、いろんな国の郷土料理を食べに行ったりしていた(ギリシャポルトガル、ペルー、スイス等)。それにより、各地のワインや料理を体感しながらインプットするのに、副次的に役立った。

7月末:1次試験合格

そんなこんなで7月末、
無事に1回目の1次試験で合格した。(1次試験はCBT方式なのでその場で合否が分かる)
合格の中でも「A判定」「B判定」と2種あるが、自分は「B判定」での合格であった。
せっかくならA判定で合格したかったが、まあ合格すりゃこっちのものなので、なんでもいい。

ちなみに自分は、
・フランス:プルミエクリュ名
・ドイツ:ベライヒ名、市町村名、単一畑名
を全て覚えるのは到底無理と判断し、潔く捨てた。

実際、1次試験を受けたときには、マジでノーマークだった!わからん!という問題は、全120問中、ほんの数問しかなかったような印象で、
正答したかは別にして、ワイン受験.comの問題を解く+教本を細部まで読んでいればわかるような問題、また、宝塚歌劇もしくは一般的な世界史の知識があれば分かる問題(前エントリ参照)だけだったので、試験を解きながらも、ある程度手応えがあった。

<余談:2021年のアプリ版ソムリエ教本復活してほしい>

散々、前エントリで、紙の教本が重いだの、人が殺せるくらいの分厚さだのと言っているが、実はソムリエ教本には電子版がある。

しかし、2021年版と2022年版のソムリエ教本を両方購入して気づいたことがある。電子版の形態が違うのである。

2021年版は「ActiBook」というスマートフォン用アプリケーション上で電子版のソムリエ教本を閲覧できたのだが、
2022年版を購入したところ、ウェブブラウザのみで閲覧可能なHTML版のみとなっていた。
外出先などで少し気になったことを調べるのに、この「ActiBook」版は意外と重宝していて、合格後も未だに少し気になることがあると読んでしまう。

しかし、2022年のウェブブラウザ版はかなり動作がもっさりしていて(いちいちネットワークアクセスをさせる仕様のため)、一定期間でログインも要求されたような(使ってないから忘れた…)、なかなか使用の機会が遠ざかってしまった。
あまりのつらさに、モンスタークレーマー力を遺憾なく発揮して、ソムリエ協会に「今年はアプリ版ないんですか?!」的な問い合わせしてしまったが、色々事情があるようで2022年の電子版はHTML版のみというといことであった。
ただ、個人的にはActiBook版の復活を願いたいと思った。ディスってはいない、個人の感想である。

勉強方法と勉強のタイムライン(2次試験編)

1次試験と並行して、ティスティングの勉強もした方がよい、というのをいくつかの先人のブログ等で拝見していたので、1次試験合格までは、独学でちらほら勉強したりしていた。

この頃はまだ完全に2次も独学で行こうと思っていた。

が、1次試験合格後、不安にトチ狂って、対面形式の2次対策講座、オンライン形式の2次対策講座を併用しながら、さらに自分で買ったワインでの闇練を重ねるという形で試験勉強を進めた。

時系列で私がどのようにトチ狂いながら勉強したのか振り返りたい。

1次試験勉強期間(~2022年7月)

まだこの頃は、2次試験のことは本当の意味で深く考えていなかったので、なんとなくこれらで勉強した気になっていた。

  • Operaの解説動画つきハーフボトル購入
    ワイン受験.comと提携しているオンラインワインショップである。こちらで解説動画付きのハーフボトルセットを購入していた。
    早めの段階で基礎的なことを抑えるには有用と感じたが、値段もそこそこするのと、後述の理由から基礎の1セットのみ購入し、以降は使用しなかった。

www.operawine.jp

・ヴィノテラスワインスクールのオンライン講座(非試験対策)
この時期は非2次試験対策講座が主となっているため、2次対策として必須ではないと思うものの、1つの品種にフォーカスを当て、同一品種×複数の国を味わうシリーズの講座や、ペアリング講座が個人的には、2次試験対策という話はおいておいたとしても、とても参考になった。
これらと別に、(非2次試験向けの)ブラインドティスティング講座も複数受講していた。いい経験にはなったが、今となってはこのタイミングのブラインドはほとんど意味がなかったと個人的には思う。(講座が意味がないということではなく、基礎的な知識がないのにブラインドだけをやっても、たまたま当たった、外れたを一喜一憂しているに過ぎないため)

school.vnts.jp

  • ベルーナ(My Wine Club)×アカデミー・デュ・ヴァンのワイン通信講座
    月3本のワインと解説資料、動画が送られてくる定期コース。届くワイン自体は2次試験対策にも活用できるが、後述の理由から、解説資料や動画は後々ほぼ使わなくなった。

mywineclub.com

  • 小瓶詰替法
    上記のワインや、自分で買ってきたワインなどを小瓶に詰め替え、番号などを底に貼っておき、どれかわからないようにして、ブラインドティスティングをやる、という形で勉強していた。

<参考:小瓶詰め替え法>

www.wine-jyuken.com

小瓶詰め替え法については、詳しくは上記のワイン受験.comを参照されたいが、ざっくりいうと以下のようなものである。

  • C1000などの100-150cc程度のドリンクの空き瓶をきれいに洗浄し、ワインを詰め替え、空気接触を避けるためギリギリいっぱいまで注ぎ、ワインの劣化を防いで保管

  • 瓶自体にワインの銘柄等は記載せず、これらの情報を記載したメモを折りたたんで輪ゴムなどでつけておく

  • これによりブラインドテイスティングも1人でも実施可能となり、また勉強仲間がいる方はこれを交換してさらに、自分が持っているワイン以外も幅を広げて、ブラインドティスティングの勉強を進められるというものである。わたしは勉強仲間が特にいなかったので、交換してはいないが、1人でブラインドをする上ではかなり役立った。

余談だが、わたしはビール、ハイボール、レモンサワーなど、炭酸の入ったアルコール飲料は全て飲めるくせに、C1000などのふつうの炭酸飲料が飲めない。そのため、小瓶の入手方法については少し悩んだ。

が、早和果樹園の飲むみかんという、素晴らしいみかんジュースによりこの課題をクリアした。
このジュースは、「やすとものどこいこ!?」(やすよともこが毎週異なるゲスト(主に芸人)と、お買い物するだけの番組。大好きで絶対毎週TVerで見ている)でやすともも絶賛していて、私も飲んだことがあり、とても美味なジュースである。
これが、ちょうどいいのでは?とふとひらめき、ふるさと納税で20本発注することで、無事に美味しいみかんジュースと、手頃な空き瓶を入手した。
ちなみにこの瓶は遮光ではないが180cc入るのと、形も丸みがあって可愛い。また瓶自体のフィルムは簡単に剥がせて、瓶キャップや本体に、商品名等の刻印などが一切ないので、空き瓶として非常に優秀であった。

item.rakuten.co.jp

 

これに、ヴィノテラスのワインスクールから送られてくる小瓶(100cc)の空き瓶を併用しながら、
冷蔵庫のキャパの関係で、瓶本体には番号のシールを貼るのみ(紙を巻き付けると無駄なスペースで収納キャパが減るため)にし、番号と対応する銘柄情報を別で管理していた。 

<こんな感じで小瓶側には番号を書いたシールだけ貼り、番号に対応するワインの情報シートを別でまとめて管理していた。(シートはワイン受験.comにあるテンプレートを使用)>

1次試験合格後(2022年8月~10月)

本格的に2次試験の勉強を始めたのは1次試験が終わった8月上旬。
(なお、1次試験は8月末まで、また最大2回受験できるため、最も遅い場合は9月から2次試験対策を開始することになる。私は2回受験できる方を申込み、1回目は7月末、2回目は8月中旬と少し離した。(万が一体調不良等の場合を想定し、1回目と2回目は少し間を開けた方がいいと思う))

ここで、2次試験は本当に独学でいいのだろうか?という不安がよぎるようになってきた。

なぜなら、単純にテキストに記載された事実を覚えればよいだけの1次試験と異なり、2次試験はブラインドティスティングである。

提供されたワイン(ワインエキスパートは赤白それぞれ2種の計4種、ソムリエは赤白合わせて3種)およびワイン以外の飲料(ワインエキスパートは1種、ソムリエは2種)に対して、品種や国、ヴィンテージを当てるというだけではなく、外観、香り、味わいといったティスティングコメントを回答する。

特に香り、味わいに関しては、かなり感覚的な要素をはらむため、めちゃくちゃ個人差がでるんじゃないの?と思った。

教本にも堂々と「すみれの香りは感じ取れない人が一定数いる」などと、書いてあった。それなのに「すみれの香りがあるか」を回答しなきゃいけないなんて、個人差まみれでは…?めちゃくちゃ怖いぞ…?

その個人差を感じたポイントを、講師に質問して埋めていくという作業ができないため、独学の限界を感じた。

そして仮にワインスクールに通うとしても、1人ずつ感じ方は違うはずなのに、その1講師に全BETして本当にいいのか?という、さらなる不安もよぎるようになってきた。

時間をかければかけるほど、点数として自分にしっかり返ってくる1次試験と異なり、己の感覚のみで戦う2次試験に対して、このようにとてつもない不安を感じた私は、不安すぎてせっかく1次試験対策でワインスクールに通わずに浮いたお金を、ここで馬車馬のように使ってしまう。
結果として、私は以下にお金を使って、2次試験対策を行なった。

  • ワイン

    • 9月上旬:
      ワイン受験.comの2日間の講座受講(対面。ティスティングなし座学のみ)

    • 9月上旬〜10月中旬:
      ヴィノテラスの2次試験対策講座を受講(オンライン)

    • 10月:
      ワインプラスカレッジの2次対策講座(対面)

    • 8月〜直前まで:
      過去問で出題された国×品種のワインや、一度飲んでみて自分がブラインドが苦手だなと思ったワインを自分で購入、オープンテイスティング後、小瓶に詰め替え、ブラインドもしくはオープンティスティング。
      ワインは、エノテカもしくはベルーナ(My Wine Club)から購入していたが、なるべくソムリエがいて試験にあったワインがどれか?相談できる環境で買ったほうがよいと思う

これは、私が自分で試験対策用に購入したワインである。
友人に「ボウリングできそう」と言われた。

 

<整然と並びすぎて、ラルクSTAY AWAYのPV感(?)すらある>

  • ワイン以外の飲料

    • 9月〜直前まで:
      ワイン以外の酒類48本セットを、ヴィノテラスで購入
      →試験前までに3回ほど、ブラインドでどの酒かがわかるようになるまで訓練
      ノートに、色(透明、琥珀、それ以外)×度数(20度以下、20-30度、40度以上等)のマトリックスである程度パターンを区分し暗記しながら、類似するものもある程度まとめて情報を整理

    • 10月:
      ヴィノテラスの本番想定講座内にワイン以外の飲料もあるのでこちらで併せて学習

    • 10月直前:
      ワインプラスカレッジの直前講座を受講

<ワイン以外のお酒48本セット これもラルクのPV感がすごいある>

2次試験勉強のポイントとイメージ

だらだらと記載したが、下記のようなイメージで、ひたすらテイスティング練習を繰り返した。

  • ワイン:

    • ~8月:
      まず最初の方は基本の3品種(赤・白)とも、をおさえることを意識

    • 9月:
      過去に出題された品種×国を、なるべく網羅的に、かつ、なるべく比較しながら広く飲むようにすることを意識

    • 10月:
      ふたたび基本に立ち返り基本の品種を大はずししない(仮に品種が当たらなくても、コメントの方向性は絶対に間違えない)ことを意識

  • ワイン以外:

    • 色(透明、琥珀、それ以外)×度数(20度以下、20-30度、40度以上等)である程度区別して暗記すること、また類似するシリーズの酒はある程度まとめて覚えるようにすることを意識

<ワイン以外のお酒は、色×アルコール度数でカテゴリ分けして、まず基礎情報を暗記。
似てるシリーズのお酒がいくつかずつあるので、それらをマーキングして判別できるように飲みながら訓練。>

特に9月後半あたりから毎日ワインを飲みすぎて、そして冷蔵庫にワインの小瓶がありすぎて(しかもヴィノテラスからも、数日おきに小瓶が数本届くのでほぼ毎日増えていく)発狂しそうになり、マジでワインが嫌いになりそうになったが、友人に付き合ってもらったりして、基本を外さないことを意識し、復習することを心がけた。

 

<ワインに占領される、発狂寸前冷蔵庫:
食品を保冷する本分を果たせず、食品はヨーグルトと卵しかほぼ格納されていない冷蔵庫、なんと哀れであろうか。>

<参考:時期を問わずやっていたこと>

自分でできることとして、また半分楽しみながら、以下のようなこともやっていた。

  • 2次試験対策セットがあるお店にいってみる:
    期間限定(事前要予約)の2次試験対策用のワインでトレーニングするなどした(模範解答のコメントシートももらえる)
    2次試験前頃になると、通常のお客様と、2次試験の勉強の方でごった返しているので、周りがどんなにしゃべっていても、何を食べていても、動じずにティスティングをする能力が培われた気がする。
    ブラインド用以外にもワインがめっちゃくちゃたくさんあって、セルフで飲み放題、食事持ち込み自由という夢のような店なので、普通に楽しみのためにまたいきたい。

akasaka.nomuno.tokyo

  • ワインバーにいってみる:
    元からワイン好きの人からすると通常運転なのかもしれないが、私にはそういう習慣がなかったので、意識的にワインバーに行くというのを、推し関連の外出・遠征や出張などのタイミングで、よくやっていた。

    ある時期までは(基本的なことがわかるまでは)オープンテイスティングの方が意味があると聞いたのと、あまり勇気がないタイプなので、「ブラインドでワインを出してください」みたいなことは一切自分からはお願いしなかった。(やってくれる店もあると思うし、受験生だとわかるとそういうふうに気を利かせてくれるお店も実際あった)

    ただ、お店の方に断った上で、ワインボトルの写真は裏表ともできるだけ写真を撮らせてもらうようにしていた。
    というのも、ワインの詳細をあとで調べる際に、表面に記載のワイン名だけでは、検索しても、ワインの口コミサイトしか引っかからず、結局ワインについて正確な情報を得られないことがある。
    そんな時に、裏面に記載のインポーター名さえわかれば、インポーターのWEBサイト上にきちんとしたワインのカタログ(PDFだったりして検索に引っかかりづらい)があることが多く、そこでプロがちゃんと書いたワインの説明文に行き当たることができ、とても参考になる。

    また、ワインバーで知り合った、某ワインスクールの方々のプライベートなブラインドテイスティング会のようなものにも一度呼んでいただいたりして、自分のやっていることは大きく外れてないな、と少し自信になった。

    あとは、シェリーやポート、マデイラなどは、割と出題頻度が高い、かつ、種類がいくつかあるものはその種類まで問われる(シェリーなら、フィノ、オロロソ…、ポートなら、ルビー、トウニー、ホワイト…)らしいため、ワインバーでこれらを飲み比べさせてもらったこともあった。

<たくさんの、\\\\ シェリー! ////>

2次試験勉強をやってみて~反省点/良かった点~

2次試験に関して言えば、正直不安に駆られていろいろ手を出しすぎたというのが反省である。しかしメリットもたくさんあった。

  • 複数の講師の授業をとったメリット:

    • 複数の講座をとったことで、どの講座あるいは講師が、自分に合っているかわかった

    • 細かいレベルでは講師によって、言うことに若干の違いあるが(これが直前期にはかなり不安になってくるのだが)、概ねその方向性自体は似たり寄ったりであるので、大きく不安になることはないのだな、とわかり、安心感があった。

  • 複数の講師の授業をとったデメリット:

    • いうまでもなくお金がかかること

    • 上述の通り、概ね同じなのだが、細かいことで講師によって言っていることが違う(※)時があり、自分の考えを持ってないとまた不安に駆られてしまうこと
      =どのポイントはどの講師の言うことを採用するかを、理由を以て毎回考えて、自分の考えとしてしっかり持つように意識した

      (※)基本的な説明などは、どの講師もさほど違わないが、例えば、「ブラインドテイスティングorオープンテイスティングどっちをたくさんやるべきか」に対する答えや、テイスティングコメントの使い方、具体的には「○○○」という香りを形容する表現のコメントを使うのは、どういうワインのときがより適切か、という説明など、講師によって若干違うということがあった。

自分が2次試験対策で大事だと思った点

ティスティング素人だった自分にとっては、以下の点が2次試験対策において大事だと感じた。

  • ティスティングのやり方を基礎から教えてくれ、何を根拠にどう判断し、どうコメントするのかを論理立てて説明してくれること
    (=このワインは○○の香りがすると「思った」、ということの単純な羅列ではなく、「なぜ○○の香りがすると選択するのか」の理由や、背景にある意味を説明してくれること)

  • 実際に試験で品種がわからなかった時に役に立つ実際的なティスティングの指針、あるいは迷っている品種のどちらに転んでも大はずししないコメントの方向性、といった実際に役立つ知識を説明してくれること

  • 講師と自分とで、擦り合わなかった感覚について、実際のワインを使い、できれば双方向でコミュニケーションがとれる形式であること
    (=例えば、私は「イチゴの香り」がする、「品種はマスカットベーリーAだ」と思ったが、実際にはそうではなかった、というときに、自分はなぜこの香りをそう捉えたのか、どこを見誤ってそう回答したのか、を個別に質問して解消できること)

それらを踏まえ、結果論的にではあるが、
ヴィノテラスのオンライン講座+自分で必要なワインを買ってオープンテイスティング(+ブラインドティスティング)
だけでも十分だったかなと結果的には思った。
(そういった気持ちもあり、当初やっていた2次試験対策は一部使わなくなったものなどもでてきた)

ただ、対面のスクールでは、下記のメリットもある。

  • 対面で実際の講師に質問できること

  • 他の受講生の反応などをみて、自分の勉強の仕上がり具合や立ち位置を確かめられること

  • スクールでお友達ができる可能性があること(私は1人もできなかったが…)

  • バー併設のスクールであれば講座後にブラインドの練習もできたりすること

なので、対面式のスクールも両方活用するのももちろんありだと思うし、単発で取れる講座もあるので、気になったものだけ受講するのもありだと思う。

2次試験合格

2次試験はそんなこんなでひたすら飲む日々が続き、結果、なんとか合格することができたのである!

合格発表は、2次試験の10日ほど後だが、2次試験当日の夕方には、出題されたワインのぶどう品種・生産地、ワイン以外の酒類の名前が早速発表される。

ちなみに私はこんな感じだった。

 

<わーい!が正答、ガーンが誤答したもの>

ドシロウトだった割には善戦した!と自分を褒めたい。
完全に言い訳だが、赤ワインに関しては、両方濃い系なわけない、という勝手な思い込みで変な方向に走って、品種と国を見事に大ミスした。しかし、正解の選択肢も少しだけ念頭にはあったので、コメントの方向性は大ミスしなかったはず…と思っている………たぶん。知らんけど。

改めて肝に銘じたいが、色や香りのみで判断せず、味が7割、と言う事を、毎晩でも唱えて寝るべきであったと思う。
分かっていても、学べば学ぶほど、知識や頭だけで判断しそうになり、味で判断することをおろそかにしてしまうので、気をつけたい。

…気づけば15,000字も超えてしまった。

最後まで読破した人がいるとは思えないが、読んでくださった方がいれば、家まで伺ってみかん一箱でも差し上げたいくらいに感謝を述べたい。
次はもう少し短いものをアップしたいと思うから、懲りずにまた読んでいただけるとありがたい。